レッスン1: 文字・表記法
- スペイン人が侵略する以前のアンデス地方には、言葉を表記するという意味での「文字」は存在していませんでした。ただし、縄の結び目の形などを用いて数量を表記する方法は考案されており、キープと呼ばれています。
- もともと文字を持たないケチュア語に文字を与えたのは、スペイン人の宣教師たちでした。キリスト教の布教活動のために、現地の言葉であるケチュア語を勉強する必要があったからです。統一的に文字を与えたわけではないため、いくつもの表記法が生まれました。いずれもスペイン語の文字がもとになっています。
- しかし近年、各国政府の手によって表記法の統一化が図られています。この講座では、ボリビアの教育文化省が1983年に定めた統一文字(Alfabeto Unico:アルファベート ウニーコ)に従って表記します。
- 母音 ・・・ a, e, i, o, u
- 母音の数は日本語と同じです。ただし、わずかに日本語の母音と発音が違うようですが、子音の相違に比べれば誤差の範囲です。
- 子音 ・・・ ch, ch', chh, j, k, k', kh, l, ll, m, n, ñ, p, p', ph, q, q', qh, r, s, sh, t, t', th, w, y
- 「ch」,「ch'」,「chh」,「ll」など、どれも一文字と数えます。たとえば「ch」は「シー」と「エッチ」ではなく、「シーエッチ」という文字です。
また、英語にはない文字があります。それが「ñ」で、「エニェ(eñe)」という文字ですす。「エヌ」の上にニョロ「〜」がついた文字です。日本語のフォントにはこの文字がないので仕方なくニョロを隣に書くようにします。なお、HTML(Web用の文書)では、「ñ」と書くと「ñ」と表示されます。
発音の方法については、次の「発音」のコーナーを読んでください。