のヘルプ


検索のページ

目次


はじめに

 日本では、決して有名になることはないであろうケチュア語アイマラ語。これらの言語と日本語とスペイン語の4つの言語を相互検索できるのがこのJesqa(ジェスカ)です。

 フォルクローレの歌詞あるいは曲名にケチュア語やアイマラ語が用いられていることがしばしばあります。歌詞のほとんどはスペイン語なのに、曲名や演奏をしているグループの名前だけがケチュア語やアイマラ語だと、インディオの最後のあがきのように感じられさみしいかぎりです。それとも彼らの最後のアイデンティティーなのでしょうか。

 さて検索の方法ですが、グラフィカルな環境のブラウザを意識して、そのインターフェイスはマッキントッシュのファイル検索を参考にしました。(カタカナばっかりで何をいっているのかわからないなら、検索はいたって簡単と理解して下さい。) わかりにくいといえば、「同一視」のことでしょう。あいまい検索を可能にしてくれる同一視についてはここをお読み下さい。

 登録されている単語数は、きちんと数えたことがありませんが、ケチュア語・アイマラ語とも1000前後です。この辞書データを先頭から検索していき、検索に引っかかったものから順に表示します。この辞書データは、私がまだ大学生だった頃、暇を見つけてはコンピューターに向い、へろへろと打ち込んだものです。したがって、二重に登録されていたり、スペルミスがわずかに残っているかもしれませんが、そこは笑って許して下さい。

Jesqaの感想をお聞かせ下さい。

 最後に、このJesqaによってよりいっそうインディオの文化に興味が広がることがあれば、それは望外の喜びです。

[目次に戻る] [検索のページ]


表記法について

 表記法(または正字法; orthography)はざまざまな言語で問題になります。日本語でも「こんにちは」・「こんにちわ」や「私は」・「私わ」などありますし、英語では「center」・「centre」や「labeling」・「labelling」などがあります。スペイン語では、「ch」や「ll」を一文字とするのかそれとも二文字なのかという議論があります。このようにどの言語にも表記法が問題になるということは、もともと言語というものが話し言葉であった証拠なのでしょう。

 さて、ケチュア語アイマラ語にはもともと文字がありませんでした。つまり、インディオは文字を発明することもなく、また文字を輸入することもありませんでした。しかしスペイン人による侵略後、キリスト教の布教するための牧師用にさまざまな表記法が考案されてきました。最近になってやっと、各国がケチュア語やアイマラ語を公用語として認めるようになり、標準的な表記法も固まってきました。

 Jesqaのデータは、ボリビアの教育文化省(Ministério de Educación y Cultura)が1983年に定めた表記法であるAlfabeto Unico(統一文字)に従っています。インターネット上のJesqa on the WebはさまざまなOS・ブラウザで使用されることでしょう。しかし、非スペイン語のOS日本語のブラウザで利用される場合がほとんどでしょうから、スペイン語・ケチュア語・アイマラ語の入力および表示に問題を含んでいます。また日本語の場合、漢字とひらがなかという問題もあります。

日本語の場合
 ひらがな(全角)で入力すれば間違いありません。また、適当というか常識的に漢字変換を行っても検索できるようにしました。なお、半角のカタカナはインターネット上では使用できません。

スペイン語・ケチュア語・アイマラ語の場合

[目次に戻る] [検索のページ]


同一視について

 同一視、二つ以上のものを同じものとして認識することです。Jesqaには二つのタイプの同一視があります。
 「表記法に由来する同一視」は、日本語あるいは英語のOS上でケチュア語やアイマラ語に特有な文字の表記と、数多く存在する表記法の違いを気にしなくてもよいように用意しました。
 もう一つの「耳の弱さに由来する同一視」は、ケチュア語やアイマラ語のネイティブではない日本人が、聞き取りで苦手な音を同一視するために用意しました。適宜、使用して下さい。
アクセント(大文字, 小文字)
Jesqaでは、アクセント記号のついた文字(, , , , )は大文字(A, E, I, O, U)で表記するようにしてあります。しかし、アクセントのついた文字だから大文字にして入力しなければ...とわざわざ考えるのは面倒くさいので、この同一視はデフォルトでONに設定してあります。
「n」と「
Jesqaでは、(エニェ)を「n~」と表記するようにしてあります。しかし、いちいちキーボードの端っこのほうにある「~」キーを押すのは面倒くさいので、この同一視はデフォルトでONに設定してあります。
「h」と「j」 および 「cc」, 「q」, 「q'」
ヨーロッパの人たちは、いろんな方法でケチュア語やアイマラ語をかつては表記していました。そのため、さまざまな表記法で書かれたものが現存しています。しかし、Jesqaの辞書データは、Alfabeto Unicoという表記法で保存されています。そこで、これらの同一視が必要になります。この2つの同一視をONにしておけば、多くの表記法の違いが無視できると考えます。これらの同一視はデフォルトでONに設定してあります。
「k」,「k'」,「kh」や「p」,「p'」,「ph」など
「ch」,「k」,「p」,「q」,「t」の各子音には、通常の音以外に、喉をつめて発する音と喉から息をもらしながら発する音が存在します。これら2種類の音は「k'」や「kh」のように、子音のあとに「'」や「h」を付加して表記します。しかし、こんな音を持たない日本語を母国語にする私たちには、違いがはっきりしません。そこで、耳に自信のある方以外は、この同一視をONすることを勧めます。
「k」と「q」
何がどう違うんでしょうか、私には区別が付きません。デフォルトではこの同一視はOFFになっていますが、ONにすることを勧めます。
「r」と「l」(エル)
日本人が苦手とするところですね。デフォルトではこの同一視はOFFになっています。

[目次に戻る] [検索のページ]


ケチュア語について

 ケチュア語はインカ帝国の公用語でした。と書くと、既に滅びた言語だと勘違する人がいます。しかしそんなことはありません。国は滅びたとしても、言葉は生きています。資料によってその数は異なりますが、約800万の人々が現在でもケチュア語を話しています。そのうちケチュア語しかしゃべれないモノリンガルはわずかで、ほとんどはスペイン語も話せるバイリンガルです。多くのモノリンガルは、田舎の老人または小学校にあがる前の子供です。そのためケチュア語しか話せない老人が亡くなれば、その家庭内ではもはやケチュア語を使う必要性がなくなり、もしかするとケチュア語の話者は少なくなっていくかもしれません。

 さて、ケチュア語の文法についてうんぬん言うよりは、簡単なあいさつを覚えた方が現地では何倍も役に立ちます。なにも、しゃべれなくてもいいのです。あいさつ・簡単な自己紹介ができるだけで、容易にうちとけることができます。そのあとは、スペイン語なり、身振り手振りでどうぞ。 →[超簡単な会話]

[目次に戻る] [検索のページ]


アイマラ語について

 ケチュア語がインカ帝国の公用語だったのに対し、アイマラ語はインカ帝国に征服された側の言語でした。そのためインカ帝国では、アイマラ語を使うことは禁止されていたということです。ケチュア族によるインカ帝国に征服される前、アイマラ族はチチカカ湖の付近にアイマラ王国を築いていました。そのため現在でも、ケチュア語がアンデス山脈一帯で話されているのに対し、アイマラ語はチチカカ湖の周辺でのみで話されています。なお、ボリビアの首都ラパスはアイマラ語圏です。
 しかし、スペインによってインカ帝国が滅亡することにより、アイマラ語は復権しましたが、現在の状況はケチュア語と同様で、アイマラ語の話者の多くはスペイン語も話せるバイリンガルです。

 さて、文法についてもケチュア語と同じくうんぬん言うよりは、簡単なあいさつを覚えた方が現地では何倍も役に立つことでしょう。また私もほとんど知らないのです。 →[超簡単な会話] (すぐ下↓)

[目次に戻る] [検索のページ]


ケチュア語・アイマラ語での超簡単な会話

私は日本から来ました。
I'm from Japan. (イム フロム ジャン)   - 英語 -
Soy de Japón. (ソイ デ ハン)   - スペイン語 -
Japonmanta kani. (ハポンンタ カニ)   - ケチュア語 -
Japont jutta. (ハントゥ ッタ)   - アイマラ語 -

私の名前は笠原です。
My name is Kasahara. (マイ ネーム イズ カサハラ)   - 英語 -
Me llamo Kasahara. (メ ジャモ カサハラ)   - スペイン語 -
Kasaharami sutiy. (カサハミ スティイ)   - ケチュア語 -
Sutixax Kasaharawa. (スティ カサハワ)   - アイマラ語 -

あなたの名前は何ですか?
What's your name? (ワッツ ユア ネーム)   - 英語 -
¿Cuál es tu nombre? (クアル エス トゥ ンブレ)   - スペイン語 -
¿Iman sutiyki? (イマン スティーキ)   - ケチュア語 -
¿Kunas sutimaxa? (クナス スティハ)   - アイマラ語 -

ご機嫌いかがですか?
How are you? (ハウ アー ユー)   - 英語 -
¿Cómo estas? (コモ エスタス)   - スペイン語 -
¿Imaynallan kashanki? (イマイリャン カシャンキ)   - ケチュア語(クスコ地方) -
¿Imaynalla? (イマイリャ)   - ケチュア語(コチャバンバ地方) -
¿Kamisaki? (カミキ)   - アイマラ語 -

元気です。
I'm fine. (アイム ファイン)   - 英語 -
Muy bien. (ムイ ビエン)   - スペイン語 -
Allillanmi. (アリリャンミ)   - ケチュア語(クスコ地方) -
Waleqlla. (ワクリャ)   - ケチュア語(コチャバンバ地方) -
Waliki. (ワリキ)   - アイマラ語 -

これは何ですか?
What is this? (ワット イズ ジス)   - 英語 -
¿Qué es esto? (ケ エス エスト)   - スペイン語 -
¿Imataq kay? (イマタ カイ)   - ケチュア語 -
¿Kunas akaxa? (クナサカハ)   - アイマラ語 -

[目次に戻る] [検索のページ]


参考文献・リンク

 辞書データを作成した際、参考・使用させていただいた文献・辞書等を、感謝をこめて列挙します。(使用頻度順)

 Jesqa on the Webを作る上で、参考にした文献です。

[目次に戻る] [検索のページ]


Jesqaの歴史

 Jesqaというシステムで最も大変なのは辞書データを作ることでした。検索のソフトなんていうのはほとんどオプションのようなものです。しかし、その検索ソフトにもいろいろ変遷があります。つまりこのコーナーはほとんど私の思い出のコーナーのようなものです。

 また姉妹品として、WindowsまたはMacitonshのATOKで使える辞書ファイルもありました。

[目次に戻る] [検索のページ]


注意とお願い

 このJesqa on the Webは、Perlで書かれており、正規表現を用いて辞書データを検索しています。従って、「正規表現」に詳しくない方は以下のメタキャラクタは用いないで下さい。変な結果を生じる原因となります。
  \ [ ] ( ) ^ $ . * + ? |

 また次のキャラクタも使っても意味がありませんし、「/」はJesqaではある特定の意味を持っていますので絶対に使わないでください。
  # % & = - / < > ; : ` @

 最後に、このJesqa on the Webへのリンクはご自由にどうぞ。

[目次に戻る] [検索のページ]



笠原 和起(Takaoki Kasahara, Ph.D)
メールはこちらから