地球の自転周期の適応できるように、生物は進化の過程で約1日周期の生体リズム(サーカディアンリズム;Circadian rhythm)を獲得してきた。このリズムを生み出す生物時計(概日時計;Circadian clock)が体内に存在し、様々な活動や代謝の日内変動をコントロールしている。この時計は、単細胞生物からヒトに到るまで存在している。
この概日時計の発振機構はまだほとんどわかっていないが、生体内の何らかの化学反応の組み合わせでできているはずである。ということは、ぴったり24時間周期に発振できるはずがない。実際、ヒトの場合、その周期は約25時間である。しかし地球上で生きていく限り24時間に合わせる必要がある。
そのため、どの概日時計も外界の光(明暗周期)に同調するシステムを持っている。私たちが毎朝、光を浴びることによって、少し遅れかけた概日時計の時刻がシフトし、しっかりと目覚めるのもそのためである。